こんにちは。Keitaです。今年日本ハムファイターズに中日ドラゴンズから移籍したキューバ人捕手
アリエル・マルティネス選手に注目しています。今回はマルティネス選手について、掘り下げていこうかと思います。
アリエル・マルティネス選手のプロフィール
1996年5月28日生まれ。2018年キューバから来日し、中日ドラゴンズに育成選手として入団。
2020年に支配下登録され、当時の背番号は57でした。中日では捕手の起用より、ファーストや外野手の起用が多かったです。2022年オフに中日を自由契約となり、2023年シーズンから北海道日本ハムファイターズへ入団。ファイターズとしては初めてのキューバ人選手となりました。
今年2023年のWBCでは、キューバ代表の正捕手として代表として活躍。
WBC後すぐ北海道へ向かい、チームへ合流。当初はDHとしての起用が多かったのですが、
4/30のソフトバンク戦でスタメンマスクを被り、段々と捕手として頭角を表していきました。
外国人キャッチャーはなぜ日本にいないのか?
マルティネス選手の話題に入る前になぜ外国人キャッチャーはNPBにいないのか?これを解説していきたいともいます。
言葉の壁
野球初心者でもわかる話かと思いますが、ピッチャーとキャッチャーはコミュニケーションによって成り立つもの。言葉の壁というものが立ちはだかります。外国人キャッチャーが長きにわたっていなかった大きな理由は、言葉の壁かと思います。
打撃より守り
日本の野球でのキャッチャーのポジションは打撃よりも守りが重視されます。
今で言うとオリックスの森友哉選手とかが打てるキャッチャーの代表格ですが、
基本守りを重きに置くような選手が多いです。
これは言葉の壁も重なりますが、リードが日本のピッチャーと母国のキャッチャーと違ってくるケースもあるため、外国人キャッチャーは日本にほとんど来ないと言えるでしょう。
なぜ、アリエルマルティネス選手は日本に来たのか?
キューバ政府の意向が強いと言えます。アメリカなどと違い、キューバ人選手は、選手直接(もしくは代理人)と交渉するのではなく、キューバ政府と交渉する形でないと選手が取れないシステムになっています。
キューバという国は、国単位でスポーツ選手の管理をしている(民主主義、資本主義国家ではない)ため、プロスポーツという概念がありません。もちろん、プロ級の選手はいっぱいいますが、国交のないアメリカは亡命という手段しかメジャーリーグへはいけないため、国交がありレベルの高い、日本にいっぱい集まるのです。
キューバにはモイネロ選手、デスパイネ選手、ライデルマルティネス選手などがNPBにいますが、ソフトバンクと中日は昔からキューバ政府とコネクションがあったので、楽に獲得出来たわけです。
アリエル・マルティネス選手は、キューバ政府からはあまり、期待されておらず、
将来の指導者的役割として、留学的な感じで、来日しました。
先述の通り、中日では捕手での起用が少なかったため、コネクションのほぼない日本ハムに賭けてみようという背景があったと思われます。(あくまで推測です)
アリエル・マルティネス選手のスタメンマスクデビューは?
たまたま偶然観戦した、4/30の試合でメネズ投手(7月に退団)とバッテリーを組み始めたのが最初。
不謹慎ながら「レアなものが見れる」とドキドキしながら見てました。
ピッチャー交代でサインが合わない
メネズ投手が少々乱れ始め、降板後、ルーキーの宮内春輝投手に交代しましたが、
何かがおかしい。投げたところにミットが収まらない。おそらくサインのコミュニケーション不足だったのでしょう。1人打者を受けたところで、伏見寅威捕手にキャッチャー交代となりました。
正捕手アリエル・マルティネスのきっかけを作った北山亘基
5/5のベルーナドームでの西武ライオンズ戦、贔屓の北山投手が先発本格転向で、
「伏見かな〜」と思って、スタメン表を見ると
2 (キャッチャー)A・マルティネス
「背番号の間違いじゃないよな・・・」
「マジかよ・・実験台ですか。。」
と頭の中をよぎりました。
しかし!結果は6回ノーヒットノーランという素晴らしい成績をリードし、
私は土下座し、マルティネス選手について行くことになりました。
受けれるピッチャーが増えていった
北山投手の当時はスタメンピッチャーだけでしたが、徐々に中継ぎピッチャーも受けるようになり、
スタメンフルマスクという試合も増えていきました。
また、清水捕手の降格により、上沢投手の捕手がいなくなりましたがというか伏見捕手というところ、
交流戦で初めてマルティネス捕手と組み、好投。見事その試合では上沢投手は勝ち投手になりました。
スタメンマスク時の打撃成績が良い
スタメンマスクの時とDHの時とではかなり違い、スタメンマスクの時は打撃成績が抜群に上がっています。
アリエルマルティネスの捕手段階
シチュエーション | |
第1段階 | メネズのみ、ピッチャー交代時、自分も交代 |
第2段階 | 北山、鈴木健矢、ピッチャー交代時、自分も交代 |
第3段階 | 中継ピッチャーは宮西、田中正義以外はリード |
第4段階 | 加藤貴、上沢もリード、フルイニング出場 |
第5段階 | 宮西もリード |
第6段階は、田中正義、伊藤大海︀投手もリードするところかと思いますが、それは今のままで十分かと思います。
なぜ、アリエル・マルティネスは捕手として成功したのか?
努力
宮内選手の1件以降、サインやリードの練習などをコーチや他の捕手などとコミュニケーションをとり、
だんだんと受けるキャッチャーを増やしていったと言えるでしょう。
そのため、急な中継ピッチャーにも対応していったと言えます。
ピッチャーをリスペクトするリード
中にはピッチャーの投球を不満に持つキャッチャーもいるようですが、マルティネス捕手は、
基本、ボール球でも「うん、うん、いーよ」みたいな感じで、ピッチャーの良さを引き出すリードをします。その辺がピッチャーからの信頼を得る形になったのでしょう。
大柄
大柄のキャッチャーはピッチャーが的にしやすい、という素人的な目線もあるかと思います。
監督の思考
新庄監督は他の監督とは違う柔軟な考えで采配をしており、外国人キャッチャーも固定概念にとらわれなかったのでしょう。北山投手の時は「昨日寝る前に決めた」と言ってましたが、
これはおそらくリップサービスで、バッテリーコーチやピッチングコーチと相談した上で決めたと思います。
これからもアリエル・マルティネスを応援します
打撃と捕手として伸びれば、DHの枠も別な選手に使えますし、
今後も期待できる選手です。
これからも応援していきます!
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